スマホの時代がいよいよ本格的に到来している昨今ではあるが、その裏では本人が知らない間に個人情報が抜き取られたりする事件が起きている。今回はこのような情勢を踏まえて、スマホを扱う上での注意事項をまとめてみた。
公式サイトでもアプリのインストールは慎重に
公式サイトだから安心してアプリをインストールしているユーザーも多いが、中にはアドレス帳のデータを勝手に抜き取ったりするアプリがアップされている。先日も、Googleの公式サイトにアップロードされていたアプリが、アドレス帳のデータを抜き取っていたことが明らかになった。
セキュリティ対策アプリを入れているから安心だと考えるのは危険なことだ。インストールの際には、アプリの権限をよく確認する必要がある。インストールするアプリの機能をよく理解して、必要のない権限を要求する場合はインストールしないほうがよい。例えば、バッテリー関連のアプリが、アドレス帳にアクセスする権限を要求するのは、どう考えてもおかしい。
インストールするアプリの評価やダウンロード数も参考にして、慎重に見極めることが重要だ。
GPS機能はむやみにONにすべきではない
写真を撮影したり、SNSでつぶやいたりすると、そのときの位置情報が自動でネットにアプされるサービスは多い。どこで写真を撮影したか?後で確認したり整理するのには便利な機能だが、危険を承知して利用すべきだろう。
例えば「やっと自宅にたどり着いた」とつぶやいて、その位置情報が他人に知られてしまう可能性を考えて欲しい。自宅で撮影した写真をアップする場合も同じ事だ。自宅の場所をネットに公開しているのと同じだ。また、日頃の生活範囲を知られることにもなり、スマホ女子に限って云えばストーカーによる被害を招く可能性があるかもしれない。
落とした場合のことを考えておく
スマホの中身は個人情報がいっぱい詰まっている。もし、落とした場合に、中身を見られないようにしているか?今一度チェックしたほうがよい。パターンロックをしておくだけでも、落とした場合に、他人に中身を見られる可能性は殆どなくなるだろう。
紛失場所の位置を特定するアプリを入れることより、中身を見られないように対策を講じておいたほうが安全だ。拾った人の多くは、中身を見たい衝動にかられるだろうから。このことは実験でも明らかだ。
ながらスマホは危険だ
歩きながら、運転しながら、これら…ながらスマホは注意散漫になり、かなり危険なことだ。実際に事故に至るケースも少なくない。せめて、自分が移動していない状態のときに扱うべきだろう。事故にあって後悔しても後の祭りだ。
このように、スマホには危険がいっぱいある。それでも、その便利さ故に手放せないのは理解できる。だったら、少しでも危険な状況に陥らないように、常日頃から意識してスマホを利用したいものだ。間違っても、スマホに使われるような生活スタイルにならないことを祈る。